2000年3月・4月のギャラリー
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北陸にある「白山(はくさん)」は、富士山、立山と並んで日本三名山の 一つに数えられる信仰の山である。古くから霊山として人々に崇められてきた。
冬になると真っ白になる神秘的で雄大な山だ。
「白山菊理姫」 は白山のご神体であるという、女神様だ。
紫色の雲の上、白馬にのってお姿を現されたという伝説がある。
白山の歴史はたいへん古く、数多くの伝説が伝えられている。現在石川県の 鶴来町というところにこの女神を祭った
「白山比メ神社(一の宮)」 がある。 清涼感のある古い神社で地域の人々に親しまれている。

「白菊大明神」という菊理姫を描いた古い絵画をみることができたが、 なんだかとてもいかめしい顔つきである。
そこでこの山から私が素直に得たインスピレーションをもとに 菊理姫を描いてみた。
凛々しい女性が私のイメージする菊理姫である。
「白山菊理姫U」 は上半身を拡大したものである。 「ハクサンイワギク」という花が白山に咲くそうだ。 菊理姫が食べていたという伝説がある。
私はいまだ白山に登ったことがないのだが、いつかこの山を訪れてみたい。




コノハナサクヤヒメ は安田靫彦氏、堂本印象氏、石井林響氏 等、多くの日本画家 たちが好んで描く題材である。
古事記や日本書紀などによると この女神はニニギノミコトの妻であり、絶世の美女だったそうだが、 桜の花のように短命で、はかない命のヒメだった。 また、富士山のご神体であり、安産の神といわれている。

まず、近代日本画の巨匠安田靫彦氏の画集を見てみる。 安田氏のコノハナサクヤヒメは、たいへん可憐で親しみを覚える 可愛いヒメである。
また、京都の衣笠にある 「堂本印象美術館」 を訪ねた(平成12年3月)。 そこでは堂本氏の手によるみごとなコノハナサクヤヒメの絵を鑑賞する ことができた。あまりの美しさにしばし時のたつのも忘れて、立ちつくして しまったほどだ。

巨匠たちの描くサクヤヒメにはまだまだ及ばないが、 私流のコノハナサクヤヒメをデジタルで描く試みをしてみた。
最初、桜の花を一つ作成するところから始める。
デジタルの文様素材集をいろいろパソコンにインストールしているので、 着物などの柄などは短時間で描くことができる。素材集はフオントとして扱う ため、自由に大きさを作ることができるし、大変便利だ。
前作の菊理姫や、「Shanghai」でもこの素材集を使っているし、 その他、グラフイックデザインにも応用している。
二人のタイプのちがったサクヤヒメを描き、そして それぞれちがった富士山を両方の作品の背景に置いてみた。

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