1999年9月のギャラリー
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「飛天(天蓋)」
この絵は京都市にある
「東寺」
の御影堂の天蓋をアレンジにしたものである。
東寺は弘法大師ゆかりの寺で、日本一高い五重の塔があることでも
よく知られている。
私が生まれ育った家は東寺のすぐ近くで、子供の頃広い境内でよく遊んだ。
毎月21日には市が開かれ、大勢の人であふれかえる。
骨董品など珍しい物があるということで、全国からの観光客や、外国
の人もたくさん訪れる。東洋一規模の大きなバザールと聞いている。
さて、この天蓋は一般には公開されておらず、書物でしか見ることができないのだが、
たまたま平成11年8月にここを訪れたときにこのような天蓋があることを知った。
シンメトリーの蓮の上に描かれた飛天たち。その優美なフオルム。
今は色褪せてしまっているが、おそらくその当時は鮮やかであったろう
彩色からは、いにしえの人々の天界への憧れを感じとることができる。
「飛天V」
はこの一部である。
「飛天W」
飛天T、U、Vを一つの画面に配置してみた。曼陀羅図に描かれている
「一切如来智印」を中央に置いた。
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