2003年5月・6月のギャラリー
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「クシナーラ」 (2003.5.30)
ブッダは西暦紀元前383年2月15日、
80才のとき、インドのクシナーラ城外、沙羅双樹の下で亡くなりました。
この作品は
釈迦の涅槃図です。(仏画などに描かれている涅槃図とはまったく異なりますが。)
実際ブッダが亡くなったのは80才だったのですが、ここで私が描いたのは、古い肉体を脱ぎ捨てて、若く美しい青年にもどり、飛天に導かれて天へ召されていく姿です。
また、この世での生をまっとうし、安らかな表情を浮かべ昇天していくブッダの死を
私は描きたかったのです。
亡くなる直前に弟子に語った「この世は美しい。人の生命は甘美である。」という、
ブッダの言葉は、とても素敵な言葉です。
以前ブッダの誕生を
「ルンビニー」
という作品で描いたのですが、誕生のとき
と同じ満月の夜であり、同じく蓮にのっています。
平成12年5月より、描きつづけてきた「ブッダの生涯」は、3年間の月日を経て、ようやく涅槃図にたどりつきました。
「クシナーラ・部分」 (2003.6.4)
「クシナーラ」の飛天を拡大したものです。この飛天は中国の敦煌莫高窟
の壁画を写したものです。
飛天は日本の寺院などにも数多く描かれていますが、もともとは
中国からきたもの。神秘的な存在です。
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